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なかや薬局から今月のお便り

まずは予防接種から
インフルエンザ対策!

かかると重症化しやすい「インフルエンザ」
特にお子様や高齢者の方は万全の対策を

  

まずは予防接種から
インフルエンザ対策!

かかると重症化しやすい『インフルエンザ』
特にお子様や高齢者の方は万全の対策を

■インフルエンザの予防
 インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。流行性疾患であり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が広がります。日本では、季節性インフルエンザが例年12月~3月頃に流行しますが、すでに感染が確認されてます。
 
■インフルエンザウイルスの種類
 現在までに発見されているインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つの型が存在します。C型の症状は全般的に軽く、大規模な流行とはならないので、インフルエンザの流行といえば一般的にはA型とB型による流行を指します。さらに、A型には「亜型」(サブタイプ)があります。この亜型というのは、ウイルス粒子の表面にあるヘマグルチニン(HA)16種類、ノイラミニダーゼ(NA)9種類の組み合わせによって分けられるため、理論的には144種類が存在します。たとえばAアジア型はA/H2N2、A香港型はA/H3N2といったように表現されます。
 
■インフルエンザウイルスは常に変化している
 現在、国内外で流行しているインフルエンザウイルスは、A/H1N1(2009年パンデミック型)とA/H3N2(香港型)、B型の3種類です。これら3種類のインフルエンザウイルスは、毎年世界中で流行を繰り返していますが、流行するウイルス型や亜型の割合は、国や地域で、また、その年ごとにも異なっています。感染症に感染すると、原因の抗原(ウイルスや細菌などの病原体)に対して抗体ができ、次に同じ抗原がからだに入ってきたときには、抗体が働いて感染を防いでくれるものがあります。しかし、インフルエンザについていえば、ウイルスの抗原が毎年のように変化する(連続変異)ので、できあがった抗体が新たに変化したウイルスに対しては十分に働かず、再び感染を受けてしまうことが珍しくありません。つまり、何回もインフルエンザにかかってしまうことになります。

■インフルエンザウイルスの感染経路
 インフルエンザは、咳やくしゃみをしたときに出る、インフルエンザウイルスを含んだ粒子(飛沫)を介してヒトからヒトへと感染します。これを「飛沫感染」といいます。また、飛沫から水分が蒸発すると粒子が軽くなるため、長時間空中を浮遊するようになります。この軽くなった粒子のことを飛沫核といい、空気中の飛沫核を吸い込んで感染することを「空気感染」といいます。飛沫は通常の市販のマスクでもある程度防ぐことはできますが、飛沫核はとても小さい粒子であるため、一般的なマスクを通り抜けてしまいます(インフルエンザウイルスの感染の多くは飛沫感染です)。さらに、インフルエンザウイルスがついているタオルや容器などを触ることで、手にウイルスがうつり、さらにそのウイルスが口や鼻などを介して感染するといった「接触感染」もありえます。
 重症化の予防としては『予防接種』があります。インフルエンザワクチンは、インフルエンザの「感染」を完全にはおさえることができませんが、ある程度の「発症」をおさえる効果があることがわかっています。特に、高齢者や基礎疾患をもつ人がかかると重症化する可能性が高いとされているインフルエンザに対して、ワクチンが目的としているのは、その「重症化を予防」することです。つまり、インフルエンザワクチンは「接種すればインフルエンザに絶対にかからない」というものではありませんが、発病や重症化をある程度おさえる効果があるということです。
*インフルエンザワクチンは接種時の年齢によって、受ける回数が異なります。

■インフルエンザワクチンの接種方法
・ワクチンを接種してから抗体ができるまで2~3週間ほどかかるため、インフルエンザが流行する前に接種を終わらせるようにしましょう。
•インフルエンザワクチンの効果は、個人差もありますが、接種後5か月くらいまでとされています。また、インフルエンザウイルスは毎年のように変異するため、予防には毎年の接種をおすすめします。
 
■インフルエンザにかかったら
 インフルエンザにかかったら、安静にして、できるだけ休養をとるようにしましょう。また、睡眠と水分をじゅうぶんにとることが大切です。インフルエンザは感染しやすいので、無理をして学校や職場などに行かないようにしましょう。
 
 インフルエンザの治療に用いられる薬として、抗インフルエンザウイルス薬(※)があります。そのほか、インフルエンザウイルスの治療には直接効果はないですが、解熱剤や抗菌薬(抗生剤)を処方されることがあります。これらもひとりひとりの症状や体調によって処方の内容が異なるので、医療機関できちんと説明を受けるようにしましょう。アスピリンやジクロフェナクナトリウムという成分が入っている解熱剤は、小児の脳症などの症状を急速に悪化させる傾向があるので、原則として使用すべきではありません。アセトアミノフェンという薬は安全性が比較的高いと言われています。
  ※抗インフルエンザウイルス薬は、適切な時期(発症から48時間以内)に使用を開始することで効果が期待できます。
感染予防には規則正しい食事と十分な休息をとり、自己免疫を上げることが大切です。自己免疫力を高める栄養素の代表がアミノ酸やビタミンなどです。積極的に摂取して、ウイルスに負けない体を作りましょう。